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【改善事例】コーティング検査用UVライト2017.05.19

■そもそも【コーティング】とは?■

基板へのコーティングは、プリント基板の品質向上を目的としてプリント基板に専用の液体を塗布することを言います。
海岸近辺では海からの風や飛沫に塩分が含まれており、
その塩分によって金属がサビやすくなります(塩害:エンガイ)
また、梅雨の時期には湿度が高くなり水滴が基板に付着することで不具合の原因にもなります。

このような不具合を防止するため、
近年のプリント基板は回路や重要部品を中心としてコーティングを実施する事が多くなりました。

コーティング剤は大抵が無色透明が【蛍光塗料成分】が含まれているものもあり
UVライトを照射すると青白く発光】します。
この発光により塗布範囲を目視で確認できるようになり、塗り忘れが無いかの判断ができるのです。

 

しかしそのUVライトをそのまま使用するには様々な問題点がありました。

 

1.背景(問題点)

通常出回っているものは蛍光灯タイプのものが多くお客様の製品・希望納期によっては
設置したことで効率が悪くなったりとリードタイム(生産速度)の低下が懸念されます。
弊社では以下の点が問題でした。

・電池式の手持ちタイプは電池の定期的な交換が必要となり管理項目が増える。【標準作業面の懸念】
・蛍光灯タイプは大きさや重さがあり、設置される場所が限られる。【納期面の懸念】
・明度が暗く、作業者によっては塗布状態が見づらい。【品質保証面の懸念】

これ以上改善できないと諦めることは簡単ですが、もっともっとお客様には喜んで頂きたい・・・!!
その思いから、お客様に更なるコストカット・品質改善をご提案すべく専用具を試作することにしました。

 

 

2.改善策

今回の重要なポイントは以下の通りです。

・電池交換の必要性が無いこと。
・小型でどこにでも設置できること。
・明度が明るいこと。

そこでDC電源が使用できる【UV-LEDライト】を試作・開発しました。
【消費電力DC24V 40mA】

 

治具に資金を投資してコストアップすると本末転倒のため、
目的に合わせて【最小限の部材】を用いた【UV-LEDライト】です。

・全体を大きく確認できないが、一部分に集中して確認できる。(コーティング作業の範囲・目的に合わせた設計)
・針金を用いてラインのどこにでも設置できる利便性を実現。(多様性)

 

新しく機材を購入するのではなく「今あるものでより良いものができないか」を考え実施することで
目標を達成できた事例です。

 

3.シンプルながら、LEDを追加することで照射範囲を拡大できる多様性

上記の成功事例を活かし、
コーティング作業範囲【17cm×12cm】用に特化したピンポイント照射型も作成しました。
以前までは上記の問題点に頭を悩ませていましたが、今回の【UV-LEDライト】は塗付部より約80cm上に設置しても
以前より明るく、作業性も大きく向上しました。

【消費電力DC24V 340mA】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.手持ち型⇔取り付け型を切り替えできるベーク板利用の改良型

手で持てるほどの【小型化】に加え、明るさが2段階設定(Low⇔Hi)できるタイプを作成しました。
取り付け穴も多く開けてあるので、取り付け台・金具を利用して部分的な塗付作業にも使用できます。

【消費電力 DC24V 60mA(Low時) 120mA(Hi時)】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在は蛍光灯20Wサイズの新型も検討中です。
(上記はユニバーサル基板にて作成しました)

 

 

■小さな改善の積み重ねで大きな顧客満足を!■

今回の改善は全体で見れば【小さな改善】かもしれません。
しかし確実に【成果】は出て、長い目で見ると非常に大きな効果を生み出します。
継続的な生産があればあるほど、一貫サービスであればあるほど弊社は強みを活かし、お客様にご満足いただけます。
弊社はただご依頼された内容通りに作るだけでなく「更によく出来ないか」「もっとお客様に満足いただけないか」を
考え、提案し続けます。
小さな改善の積み重ねが、いずれ大きなお客様の「満足」へつながるよう、今後もより一層精進してまいります。

 

興味を持たれた方は小ロット・試作・量産に関わらずお気軽にお見積・お問い合わせください。
「こんな事もお願いできるかな・・・?」といったお客様のお悩みに対し、様々なご提案・ご相談も承ります。

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