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【基板梱包の注意点とは?】静電気と衝撃から守るノウハウを紹介!2017.12.21

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ブログ担当Mです!
今回から安曇川電子工業のサービスについて詳しくご紹介していきたいと思います。
まずは気になる納品方法について。

 

プリント基板はその性質上、管理する上で必要な条件があります。
早速ご紹介しましょう!

 

 

■身の回りに溢れる『プリント基板』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリント基板は今や様々な製品に使用され、無くてはならない存在となりました。

 

用途も多岐にわたり、
例えばNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)やPS Vita等のゲーム機、

エアコン、スマートフォン、冷蔵庫に至るまで、身の回りに数多く溢れています。

 

しかし基板そのものが露出している製品はほとんどありません。
たいていは樹脂や板金といった素材で保護されており、
基板に衝撃などが直接加わらないようになっています。

 

 

■assembly(アッセンブリー)とは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前述の通りプリント基板は衝撃に弱い製品です。
半導体製品なので静電気にも弱く、それらを考慮した設計・運搬・仕様が前提になります。

 

ただし、部品が何も実装されていない基板だけの場合はこの限りではありません。
プリント基板は色々な部品がつくことでassembly(集合体・ユニット品)
と呼ばれるようになり、
安曇川電子では部品がついた基板を
プリント基板ASSY(アッシィ)と呼んでいます。
(ASSYはassemblyの略)

 

弊社のサービスをざっくり言えば
『プリント基板をプリント基板ASSYにしてお客様に納品する』とも言えます。

特殊なご注文でない限り、お客様にはこのプリント基板ASSYが納品される形になります。

 

 

■お客様への納品・運搬方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前述の通り、プリント基板ASSYは衝撃や静電気に弱い製品です。
お客様へお届けする際、安曇川電子では以下の点を考慮して梱包します。

 

 

 ●運送の衝撃に耐えられること。
 ●お客様が取り出しやすいこと。
 ●お客様に手間がかからないこと。
 ●運搬費が製品のロットに対し最適であること。
  (製品に対して箱が大きすぎない等)

 

 

もちろん、お客様のご希望があればその方法に準じます。
上記のどれを優先するかにより、以下のような梱包方法を選択できます。

 

 

 1.緩衝材の使用有無
 2.集合梱包、個装梱包の有無
 3.使用梱包箱の選択

 

 

1.緩衝材(帯電防止)で梱包

  

 

 

 

 

 

 

 

皆様の身の回りにもあるこのエアーキャップ(プチプチ)、
実は色付きには隠された秘密があるのです!


どの色にもまず緩衝材(衝撃からの防御)としての役割があります。
お菓子の箱などにも使用されている場合がありますね。
それらは基本的に透明色である場合がほとんどです。

 

一方、PC関係に詳しい方は上記のような色付きエアーキャップを
見られたことがあるのではないでしょうか。


そうです!実はこの色(赤・青・黄など)には
静電気が帯電しない帯電防止加工が施されているのです。

 

 

このエアーキャップを用いることで衝撃だけでなく静電気からも基板を守り、
安心・安全な状態でお客様の元に納品ができるのです。
※ちなみに『黒色』のエアーキャップは導電性(電気が通る)の
カーボンが練りこまれており、こちらは静電気を逃がす役割になっています。

 

 

 

 

2.集合梱包または個装梱包の有無

段ボール集合梱包3 段ボール集合梱包 段ボール集合梱包2

 

 

 

 

 

続いて製品を輸送する梱包箱についてご説明します。
1台の場合は個装で梱包されますが、
ほとんどのお客様は1回のご注文で5台~200台前後をご希望されます。

 

この場合はダンボールの中に”仕切り”を組んだ集合梱包箱で納品されます。
これは効率性とコストを重視した納品形態で、
お客様がすぐ基板を取り出し次の作業をされる場合に最も適しています。

 


リピートの多いお客様や大ロットのお客様がよくご利用されており
輸送時の耐久検査など様々な『判定』の上で取り決めされる場合が多いです。
基板のサイズにあったものを使用して運搬時の揺れ衝突が防げ、
輸送後はそのまま破棄していただけます。

(ダンボールを返却いただいた場合は、リピート生産時等で再利用できコスト削減も可能)

 

 

また、弊社で完成品組立・ユニット組立までご依頼いただいた場合は
個装梱包での納品をご希望されるお客様が多いです。

個装集合梱包

 

 

 

 

 

 

 



個装梱包はそのまま製品としてご利用される場合に最適となっており、
外装と個装の2重で基板保護するため最も信頼性の高い納品方法です。

 

個装に入った製品はエアーキャップで保護する場合がほとんどで、
完成品であれば取付に必要な備品(ネジ・インシュロック等)も同封される場合があります。
まさに一貫サービスの名にふさわしく、完成品での納品を希望される方に好評です。

 

 

 

3.弊社専用の通函箱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弊社専用の通函箱もご利用いただけます。こちらは輸送後弊社まで
返却していただく必要がありますが
基板のサイズに合わせて内部の
レイアウトを自由に変更できるため、
新たに梱包箱を作る必要性はありません。

 

さらに静電気が発生しても外部に流れていくよう箱自体にカーボンが練りこまれているので
優れた静電気対策が施されています。
ある程度の台数・大きさがある基板に適しており、
小数生産・小型基板の場合は箱の大きさがネックになります。
(場所をとる、返却の手間がかかるなど)

 

細かい幅(ピッチ)で仕切れる中仕切り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■総評

このように様々な梱包方法がありますが、上記はあくまで目安であり
基本的にはお客様の用途やロット数によって最適な形を選択していただくことになります。

 

安心・確実性を重視される場合はエアーキャップ梱包(1)で。
作業性を重視される場合は専用ダンボール箱(2)で。
コスト・納期を重視される場合は弊社通函箱(3)で。

 

これらは組み合わせて(1)+(2)という形での納品も可能です。
是非上記を参考の上、ご自身に合ったプランを選択いただければ幸いです。

 

 

不明点やお見積もり等ありましたら是非お気軽にご相談下さいませ。

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