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エイジング検査。初期不良の出荷前発見、メーカーの信頼獲得にもつながる2023.09.05

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― この記事は、2018.6.10に投稿した内容を編集したものです ―

 

今回は「エイジング試験」についてご紹介します。

完成品は出荷前に動作チェックを行います。
ただそれは「動作チェック」に過ぎず、言葉の通り、動くかどうか、機能するかどうかを調べる程度です。

例えばエアコンの場合、社内で1時間程度の動作チェックをして合格したとしても、
ご家庭や事業所では24時間稼働し続けることがあります。
社内の動作チェックは、実際に使われるときと同等の負荷をかけた検査ではありません。

そこで弊社では、エイジング設備を用いた検査で、動作チェックよりも実際に使われる場面に近い、
もしくはそれ以上の負荷をかけて出荷前の製品を検査しています。

エイジングは、製品を一定時間動作させて、
その間は不具合無く動作するかを確認することを指します。

エイジング検査前は「図面通りに作られた」状態にすぎない

動作チェックをしていない製品は、図面の指示通りに作られた状態に過ぎません。
お客さまが求めるものは、狙った品質どおりに機能する製品なので、
それを保証する動作チェック、エイジング検査は重要です。

エイジング検査は、動作チェックでは問題なかったが、使っているうちに動かなくなったという
初期不良の発見につながります。製品出荷前に初期不良を摘み取っておくことで、
お客さまの満足、メーカーの信頼獲得にもなります。

 

負荷チェック以外にも必要な「ならし運転」

エイジング検査で製品に負荷をかけすぎると、製品の寿命が短くなるのでは?
そんな心配をされる方がいらっしゃるかもしれません。
ですが、このエイジング検査を通過した製品こそ、安心、信頼が保証された製品といえます。

電化製品の場合、ある程度使いこまれた段階で最も安定するように設計されています。
そのため、製品を修理に出すなどして新しい部品と交換した場合、
エイジングされていない部品の場合は期待通りの性能を出せないことがあります。

(これはエイジングが十分されていない場合が多く、
一定期間使い続けていると元の状態の戻ることが多いです)

今回は基板製造業に絞ってエイジングの種類をご紹介します。

 

① 環境/高温(低温)下での使用

どの世界でも使用されることを想定した場合、高温での動作チェックと低温での動作チェックが必要不可欠です。
通常起こりえる環境よりきびしい高温下で製品を動かし、動作チェックをします。


 
写真はエイジング検査の1つ、高温下での検査のための熱風発生機です。隣のエイジング室に熱風を送り、製品の動作を確認します。

 

② 状態/高電圧環境での使用

想定された電圧を越えた電圧下で動作チェックをします。
部品が想定された耐久力を持つかどうか以外にも、製品に安全装置が設定されている場合、それが正しく動作するかのチェックも行われます。

③ 時間/長時間稼働での使用

想定されている時間以上の稼働をもって、不具合が発生しないかのチェックをします。
電源をつけっぱなしで外出してしまった場合など、その際予期せぬ不具合が発生しないかの安全チェックも行えます。

エイジング条件

社内のエイジング設備は現在以下の条件で行っております。
お客様のご要望に応じエイジングの条件も変更できますので、お気軽にご相談下さい。

■電圧(10.8Vから26.4Vまで)
■温度(50℃または常温設定)
■時間(3日間連続)

エイジングは通常の機能チェックでは発見しにくい”初期不良”を未然に防ぐ工程です。
末永く使用される良品を作るため、是非一度ご利用を検討下されば幸いです。
 

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