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基板シルクはどう書く?効果的なシルク表記の方法を解説!2018.08.09

ブログ担当Xです!
さて、今回は基板実装にとって非常に重要な『シルク』についてご紹介いたします。
シルクは基板に文字やガイドを表記する目的で利用されますが、表記方法には様々な種類がございます。
分かりやすくご紹介いたします!

 

■そもそもシルク(SILK)とは?

 

シルクは主に基板名やガイドの「表示」としての役割を持っています。
白っぽい基板であれば黒に近い色を、一般的な緑色の基板であれば白に近い色のシルクで表示しています。
シルクには様々な目的に利用され、主に以下のような種類があります。(クリックで拡大)

 

大きく分類すると、『製品に関する情報』『基板の取り扱いに必要な情報』『実装作業に必要な情報』に分かれているのが見て取れます。
以下に詳しくご紹介します。

 

■製品に関する情報

製品に関する情報とはそのものズバリ「どのメーカーの」「何という名前の基板で」「どういう仕様で」「いつ生産されたのか」を記す情報です。
もちろん、ここまで詳しく記載する必要はありませんが、大量生産時にはこの情報が必要不可欠になります。

「今まで作ったものすべてが不良になるのか」「今回作ったこの30台の、このロットシールの貼られた製品だけ不良になるのか」といったようにフィルターをかけることができ、不良の原因を迅速に、そして確実に絞り込むことができるのです。

 

■基板の取り扱いに必要な情報

主に第三者がその基板を取り扱う場合に必要な情報です。
触ると危険な部品や、スイッチを切り替えることで影響のある情報(電源ON 循環ポンプ始動等)を明記し、製品の知識に乏しくても直感的に作業ができるように表記します。
特に安全に関わるもの(高電圧が流れるもの)には必ず表記するようにして下さい。

 

■実装作業に必要な情報

主に基板を完成させるまでに必要となる情報です。
部品を入れる場所、部品の方向、マウンターをセットする際のガイドとなる目印といったように、生産工程を意識した上での表記が必要となります。
『第三者に指示を出す場合』や『製品の種類が増えて個々の管理が難しくなってきた場合』には、覚えていなくても基板を見てある程度間違わずに作業ができるレベルでシルク表示すると後々便利です。

 
 
 
ただし、工程が進むことでいらなくなる情報(フロー半田のコンベア向きなど)も存在します。
その場合は捨て基板と呼ばれる『基板の性能に関係のない捨てても良い基板』にシルク表示することで、完成品に不要な情報が残らないように工夫されています。

 関連記事:フローはんだとは?仕組みを徹底紹介

 

 

■シルクの表記例

シルクで最も利用されるのは「部品の実装箇所指示(ロケーション指示)」です。
基板はそこに部品があることで初めて機能するので、どの場所にどの部品をどう実装するのかは非常に重要な情報です。

ただし、重要だからといって長々と文字を書き入れても、今度は見づらく分かりにくくなります。
基本的には「使う部品の頭文字」+「その部品の数字識別」で表されることが多いです。

(シルク表記一例。基本的には部品の頭文字を取っている場合が多い)

 

 

ロケーションが割り振られている=部品リストがあるという事でもあり、部品リストが無ければそもそもロケーションを割り振ることはできません。
安曇川電子工業では、お客様からご注文いただいた際はこの『ロケーションが分かる基板やシルク図』を一緒に送付頂いております。

 

 

■ロケーション表記の良い例・悪い例

部品の実装位置を表記するロケーションですが、重要な情報だからこそ書き方には細心の注意が必要です。
以下に良いシルクと悪いシルクの例を紹介します。

同じ機能でも、シルクの書き方一つでいかに作業しやすいかがお分かりいただけると思います。
近年は部品そのものが「一方向にしか挿入できないような設計」に変わってきていますが、それでもまだまだ逆実装できる部品は多いです。

その他の部品は以下のようなシルクで表示されていますので、よろしければ参考までにご覧ください。

このように「汎用性」「生産性」「視認性」などを総合的に考慮し、最適なシルクを印刷することで、第三者が分かりやすい製品準備が可能となります。

 

●その他のシルクの使い方

部品の印字以外に、シルクには面白い使い方も存在します。

 

1:コネクタの間にシルクを通す方法
フローはんだを通す場合、ピン同士の間隔が狭いとショート不良が発生することがあります。
それを防止する目的で、ピンとピンとの間にシルクを挟むことで凹凸を作り、ショートしにくい設計にすることができます。

 関連記事:半田不良事例紹介

 

2:LEDの発光度を上げる方法
ベタシルクと呼ばれる事もありますが、LEDの周辺一面をシルクで覆う事で「LEDの照度を上げる」という使い方もあります。
シルクの白さに着目した面白い使い方ですね。

 

 

 

いかがでしたでしょうか。
シルクは基板のガイドラインであり、間違い防止やスムーズな生産には欠かせない目印となっています。
しかしそれが最も活きるのは実装指示書との連携であり、この2種類の精度が高ければ高いほど「誰が見ても作りやすく、分かりやすい製品」となるでしょう。

 

次回はシルクをさらに活かす『実装指示書』について記載いたします。

 

 

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