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QC工程表。品質改善活動のほか、お客さまに製品の信頼性を伝えるために活用2023.11.30

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こんにちは。安曇川電子工業です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

 
この記事ではQC工程表について、QC工程表には何を記載するのか、
QC工程表はいつ、どのように使われ、何の役に立つのかを紹介します。

 
QC工程表は品質管理部門が作成し、管理、更新するものです。
「Quality Control Chart」の略で、品質を管理するチャート図のことです。

 
半導体を始めとする電子部品の入荷から、基板に実装して出荷するまでの工程において、
どのような製造条件で、どの部署の誰が管理し、どこまでの品質特性を検査するか。
それらを一覧表にしたもので、品番、製品ごとに作成します。

 
具体的には、工程分析表に、工程、管理特性、検査内容などを記載します。

工程分析表に記載

(1)工程(工程名、作業名)

(2)管理特性(使用部品、規格、電流値などの加工条件)

(3)検査内容(検査基準、検査方法)

(4)検査結果の記録方法

(5)異常、不具合処理担当 など

 

 

QC工程表は、作業標準書、作業指導票、検査基準書のもとになる情報

QC工程表は、工程ごとに作成する作業標準書、作業指導票、検査基準書の基本情報です。
そのため、作業標準書などは、QC工程表で定めた基準や品質と同等でないといけません。

 
例えば、QC工程表で定めた内容を作業指導票などに反映することで、
作業、検査が標準化、一元管理され、徹底できます。

QC工程表 →(反映)作業標準書、作業指導票、検査基準書

 

 
QC工程表は、加工基準や部品などの管理特性、検査基準などの検査内容が一覧視できます。
そのため改善が必要な時や品質が悪化、不良が発生した際の要因追求、品質基準の改善が
無駄なく、漏れなく、的確に行なえます。

 

 
不良が発生した場合には、QC工程表に記された内容が守られているかを確認することで、
不良が発生した要因を特定しやすく、また万一守られていないのであれば、
再発防止のための指導がQC工程表をもとにして徹底でき、品質改善につながります。

 
QC工程表はさらに、未経験者、他部署からの応援、新人への指導教育にも役立ちます。

 

 

QC工程表で、新規取引開始、見込み客に対して品質管理体制を説明

また社内だけでなく、新規取引開始、見込み客に対して、自社の品質管理体制を説明し、
品質を保証する資料としても活用できます。適切な品質管理の証拠を示すことで、
製品の、お客さまからの信頼性を高められます。

 

 
ただし、QC工程表には外部公表を避ける情報が明記されています。
必要な情報を見極めたうえでの提示が求められます。

 
このようにQC工程表は、品質管理、保証活動に有効なため、
ISO9001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)取得の要求事項になっています。

 

QC工程表の活用(まとめ)

(1)作業標準書、作業指導票、検査基準書を作成するときの基準とする

(2)作業者への教育資料として使用する

・QC工程表を使用して教育することで、作業者は工程全体の中で、自分が受け持つ工程や
仕事の位置づけを理解できる。また、後工程の作業を知ることで、仕事に工夫が生まれる
 

(3)品質管理の実施状況のチェックに使用する

・QC工程表に定めたチェック項目を常に点検することで、製品の品質を安定させられる
・狙った品質を各工程で管理、実行、保証するために作成、活用する
 

(4)不良発生時の要因追求に使用する

・品質に影響を与えた工程や品質特性を調べる
 

(5)変更管理に使用する

・設計、部品、製造方法、製造条件を変更する時に、QC工程表と照らし合わせて、
変更しても品質に影響が出ないか、検査方法を変更する必要がないか確認する
 

(6)顧客への品質管理の説明資料として使用する

・製品が品質基準に適応しているか、品質管理が行われているかを実証するために使用
・品質改善活動のほか、社外的に製品品質を保証し、製品の信頼性を高めるために活用
・QC工程表には外部公表を避ける情報が明記されている。必要な情報を見極めて提示する

 

 
 

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カテゴリ

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