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「基盤」と「基板」はどちらも同じ「きばん」という読み方ですが、意味は全く違う言葉です。解釈を勘違いしている方も多く、時折誤った使用方法も見られます。
混同しやすい基盤と基板のそれぞれの意味と違いを理解し、正しく使えるようにしましょう。
プリント基板実装を手がけ、「基板」に身近な安曇川電子工業が二つの言葉の違いについてお伝えします。
目次
どちらも「きばん」と読む「基盤」と「基板」という単語の使い分けはできていますか?一般的には「基盤」の方が広く使われている言葉で、もしかすると「基板」はあまり使ったことがない、という方も多いかもしれません。
そのため、本来「基板」と使わなければならない場面でも間違えて「基盤」が使われることがあるようです。この二つの言葉は全く意味が異なるものなので、間違えて使用しないためにも、改めて言葉の意味について明確にしておきましょう。
まず「基盤」は、物事の基礎、基本となる事柄や事象という意味で使われます。
生活基盤、経済基盤、建物の基盤というように、「土台」というイメージをしていただけると分かりやすいのではないでしょうか。
また「基盤」の意味をしっかり定着させるために、英語で考えてみると良いでしょう。基板の英語は「base」です。バンド音楽の低音域や土台を支えるのは「ベースギター」ですし、メイクの際に土台となる化粧下地やファンデーションも「ベースメイク」と言います。
このように、「基盤」は物事を支える土台、安定していなければ困るもの、と覚えておいてください。
続いて「基板」ですが、これは電子機器の中に組み込まれている「プリント基板」のことを意味します。
プリント基板の材質は薄い板状の紙やガラス布で、それらにエポキシ樹脂やフェノール樹脂といった樹脂を含浸させたものがメインの基材となります。
プリント基板は、電子部品がまだ取り付けられていない状態のものを「PWB(Printed Wiring Board)」、電子部品を取り付けたものを「PCB(Printed Circuit Board)」と呼び、英語では「board」が付きます。
「Board」つまり「板」の上に電子回路が形成され電子部品が実装されたものがプリント基板です。電子機器内の基板を指す際は「板」を使う「基板」を選ぶようにしましょう。
このように、意味さえ解れば間違えることのない「基盤」と「基板」ですが、なぜ混同されることが多いのでしょうか。
これは恐らく、配電盤や分電盤といった言葉が、電子回路を形成するプリント基板と誤って解釈され、「プリント基盤」などと使われたのではと考えます。
<お気軽にお問い合わせください>
私たち安曇川電子の仕事を「基盤」と「基板」を用いて説明するとすれば、「電子機器の基盤となるプリント基板実装のスペシャリスト」と言えるのではないでしょうか。
電子機器の安定的な作動を支えるために必要なプリント基板を、安曇川電子がどのような設備や技術で表面実装をしているかご紹介します。
プリント基板に部品実装するチップマンターの工程では、生産ロットやサイズごとに特化した複数のラインを常設しています。
試作や小ロットの場合は、多様性に対応するため1台のみの実装機を使用したライン、中ロットや大ロットの場合は効率を重視した2台連結の実装機を用いたラインがあります。
安曇川電子工業では機械に取り付ける「カセット」の多さが特徴です。
カセットは、チップ部品実装工程で、実装する部品をセットするための道具です。ロット数に応じてその部品専用のカセットを用意し、切り替え時間の短縮と部品の間違いによる不良を防止しています。
また、それぞれのラインの長所を最大限に生かす一貫管理も私たち安曇川電子工業の特徴の一つとなっています。
リフロー炉を終えたプリント基板の品質チェックを行うのが検査工程です。安曇川電子工業では、高精度の画像検査装置を複数常設しています。
機械による確実な検知と、人の目による「二重チェック」によって不良を見逃さず、お客様に良品をお届けします。
安曇川電子工業はプリント基板の実装 、手挿入部品のフロー半田、ユニット組立を専門に行う会社です。
基板設計者の方が製図した基板の機能を維持しつつ、量産時に不具合やコストアップを招かないよう変更提案を行うVA・VE提案を得意とするほか、基板実装だけでなく、ユニット・制御機器のOEMメーカーとしての実績も多数保有しています。
など、
プリント基板実装に関して25年の実績があり、高精度・高品質な製品と技術ノウハウを提供する安曇川電子工業株式会社へお問合せください。