オフィシャルブログ

OEM委託。自社の中核能力に集中しつつ、人材や設備への初期投資が不要2024.03.06

事例について詳しく聞きたい方は
お問い合わせください

担当者から御社に最適なご提案をさせていただきます。

サンプル申し込みやご相談もお気軽にお問い合わせください

こんにちは。安曇川電子工業です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

 
この記事では、委託者ブランドでの製品生産である
OEM(Original Equipment Manufacturing)について紹介します。

 
安曇川(あどがわ)電子工業は、プリント基板・部品調達〜基板実装、電気機械器具組立まで、
関西・近畿一拠点で一貫生産体制を整えています。

 
安曇川(あどがわ)電子工業は、プリント基板・部品調達〜基板実装、電気機械器具組立まで、関西・近畿一拠点で一貫生産体制を整えています

 

OEMとODM。委託、受託でビジネスを成功させるために

OEM(Original Equipment Manufacturing)は、
委託者のブランドで製品を生産することです。

 
担うのは生産のみで、製品の設計から開発、販売、
マーケティングは、委託者が行います。

 
受託側は、委託側の協力会社という位置付けで生産のみを行い、
生産対価として委託料を受け取ります。

 
プリント基板・部品調達〜基板実装、電気機械器具組立まで、関西・近畿一拠点で一貫生産体制

 
OEMと意味を混同しやすいものにODM(Original Design Manufacturing)があります。
OEMとODMの違いは、受託者側が担う業務範囲です。

 
生産のみを担うOEMに対してODMは、製品の設計から開発、
ときには販売やマーケティングまで、その業務範囲に違いがあります。

 

家電業界。私たちの生活の身近にあるOEM活用事例

私たちの生活に身近な業界でもOEMを活用する事例があります。
例えば、自動車や化粧品、家電業界でもOEMを活用した製品生産が増えています。

 
家電業界では、扇風機やスチームトースターで有名なバルミューダや、
無印良品もOEMを利用しています。

 
無印良品の電卓。OEMを利用

 
委託側は、設備の導入や人材育成、雇用など、
初期投資をかけずに本業で培ったブランド力や高いデザイン力といった
強みを活かして家電事業に参入、展開できるのがメリットです。

 
受託側は一方で、遊休設備の稼働や、設備の稼働率アップ、
年間を通じた生産の平準化のメリットが期待できます。

 
OEM家電が注目される背景には、ニーズ志向の広がりが挙げられます。
単機能でデザイン性が高いものなど、消費者のニーズ(需要)に応じた設計や開発は、
家電メーカーのシーズ志向の、性能追求の過剰品質とは対をなすものです。

 
単機能の分かりやすさ、使いやすさに加えて、デザイン性を重視する視点は、
異業種からの参入だからこそ生み出せた付加価値でもあります。

 

人材採用・育成や設備投資など、固定費を負担せずに製造できる

OEMは委託側(依頼する側)にも、受託側(受ける側)にもメリットがあります。

 
委託側(依頼する側)のメリットは、設備の導入や人材育成、雇用など、初期投資をかけずに本業で培った
ブランド力や高いデザイン力といった強みを活かして異業種に参入、展開できることです。
 
 ・機械や設備への初期投資が不要
 ・原材料の仕入れや、機械設備の更新コストが不要
 ・技術者の採用や人材育成、採用にコストや労力が不要

 

 
OEMを使えば、社内にノウハウを持った人材や機械設備がなくても製品を生産できます。

 
また同業者でも、自社で溢れた生産を委託することで、
人材の追加雇用や設備の追加導入などの固定費が圧縮できます。

 
さらに商品の企画や販売手法といった自社のコアコンピタンス(他社に真似できない中核能力)は社内で、
それ以外の付加価値の低い業務はOEMを活用するといった内外製区分の判断が大切です。

 
内外製区分の判断を誤ると、
 ・コアコンピタンス(中核能力)が社内に浸透、蓄積できずに競争力が弱まっていく
 ・委託先が自社のノウハウ、コアコンピタンスを学び取り、競合企業となる
ことが想定できます。

 
受託側(受ける側)のメリットは、例えば、

(1)設備稼働率の向上、生産コストの圧縮

外部企業の製造工程を請け負うことで、生産設備の稼働率を上げることができ、
それだけ生産コストを引き下げることができます。

 
外部企業の製造工程を請け負うことで、生産設備の稼働率向上、生産コスト圧縮が図れる

 
(2)市場開拓コストやリスクの回避

市場開拓コストやリスクが回避できます。市場開拓や販売チャネルの維持コストを抑え、
売上の規模を重視してキャッシュフロー(CF)を向上させることができます。
短期的に資金を確実に獲得できる有効な方法でもあります。

 
さらに委託側、受託側、双方にとってのメリットなら、

 
(3)学習効果による技術の習得、品質へ還元

EMS委託企業(リードユーザー、キーバイヤー)からの業務を遂行する過程で、
優れた技術の習得や、経営の専門的知識の学習機会が存在することです。

 
EMS委託側、受託側、双方にとってのメリットは、業務を遂行する過程で、優れた技術の習得や、経営の専門的知識の学習機会が存在すること

 
受託側のレベルアップは、QCD(品質向上、コスト圧縮、納期短縮)という
目に見える形で委託側に還元され、委託側、受託側、双方にとってのメリットです。

 
学習を通して組織能力を高められることは、自社ブランドを持たない企業にとっては重要です。
またEMS委託企業が強いブランド力(企業、製品、認知、品質)を持つ場合は、そのブランド力を
梃子(てこ)に、受託企業にとっても質の良いものづくりの実績を積み上げることができます。

 
OEMはこのように、活用次第で委託側にも受託側にもメリットがあります。
委託側の得意な分野を活かして、足りない部分を他社と協力し合うことで、
単独では難しい、ビジネスチャンスが生まれます。

 
OEMと似た言葉にEMSがあります。
EMSは「Electronics Manufacturing Service」の略で、電子機器の製造を受託するサービス、
あるいはそれを請け負うメーカーのことです。

 
 

プリント基板実装、電気機械器具組立の安曇川電子工業|関西・近畿

プリント基板実装、電気機械器具組立の安曇川電子工業

 
安曇川(あどがわ)電子工業です。プリント基板・部品調達〜基板実装、電気機械器具組立まで、
関西・近畿一拠点で一貫生産体制を整えています。

 
製造工程を当社にお任せいただくことで、お客さまの有限資源(ヒト、モノ、カネ、トキ)を、
企画や開発、設計などの中核能力に集中していただけます。

 
基板の製造、量産時の組付けや検査工程の改善 、コーティング(防湿処理)のご相談も、
関西、近畿圏はもちろん、全国各地からお受けします。

 
プリント基板実装に関して25年の実績があります。
高精度・高品質な製品と技術ノウハウを提供する安曇川電子工業株式会社へぜひお問合せください。

 
改善事例が多数掲載の技術ハンドブックを制作

 
改善事例が多数掲載の技術ハンドブックを制作

 
 

 
 

 

事例について詳しく聞きたい方は
お問い合わせください

担当者から御社に最適なご提案をさせていただきます。

サンプル申し込みやご相談もお気軽にお問い合わせください

お知らせ

keyboard_arrow_up
ページ上部へ

〒520-1217 滋賀県高島市安曇川町田中2668
TEL:0740-32-3333 FAX:0740-32-2355