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― この記事は、2025.3.10に公開した内容に加筆修正をしたものです ―
こんにちは。アドガワエレクトロニクスです。ブログをご覧いただきましてありがとうございます。この記事では、健康診断会場のボトルネック発生原因と、滞在時間の最小化を目的にしたレイアウト改善を紹介します。
従業員を対象にした健康診断を先日、2日間に分けて実施しました。年齢や性別、就く業務によって検査項目に違いはあれ、身長や体重、視力測定などの検査項目は同じです。社内に設けた健康診断会場は例年、検査待ちの従業員が列を作ることがあります。

健康診断を請け負った会社が、対象の会社を訪問する健康診断では一般的に、診断会場の混雑を避けるために受診時間をずらしたり、(健康診断を請け負った会社の)現場マネージャによる同時進行(リアルタイム)の受診者管理と混雑回避が求められます。一方で、診断会場の混雑状態を観測や測定せずに、職員の経験をもとにした人員配置や会場レイアウト設営がなされていることも多いようです。
受付を含む、どの検査項目がボトルネック(※)になっているか。診断会場では数分待ちの混雑は避けられないという認識が職員にあると、ボトルネックの存在に目が向きません。
※ 制約。物事がスムーズに進行しない場合の原因、または工程

当社の健康診断会場の状況は、受付開始後20分も経つと血圧測定の前に列ができあがりました。血圧の測定回数は2回で、スムーズに進めば健康診断のボトルネックといわれることが多い視力検査よりも早く終わります。ただ、計り直す受診者が多いのか、当社のボトルネックは血圧測定です。
たとえば、会場案内係が血圧測定の混雑を判断して、混雑を避けるために空いている検査ブースに誘導することで、待ち人数を会場内に分散させることもできます。
誘導での混雑回避には、受診時間自体を短縮できませんが、混雑の分散によるバッファー機能(※)の確保という役割があります。
※ 変動を吸収してシステム全体の安定性を保つ機能
診断会場の混雑と待ち時間の問題は、(1)処理能力が高い受付で、時間分散を図っているものの人数制限をかけずに入場させていること、(2)検査順が変動しても可能な、空いている検査項目へ誘導していないことによる診断会場のボトルネック発生が原因と推測できます。
受付で入場制限をすること、会場案内係をもうけて、空いている検査項目へ誘導することで混雑緩和と所要時間短縮が実現できます。

また、健康診断会場のレイアウト設計の考え方を、「限られた診断会場の面積を有効活用する」から「受診者の平均所要時間(診断会場滞在時間)を最小化する」ことに見直すことで、「受診者を待たせることなく、最短距離(時間)で出口へ誘導する」という目的をもったレイアウト設計が追求できます。
「限られた診断会場の面積を有効活用する」
↓
「受診者の平均所要時間(診断会場滞在時間)を最小化する」
この考え方は、事務所や製造現場のレイアウト改善にもつながります。
アドガワエレクトロニクスは滋賀県高島市を拠点にする会社です。プリント基板・電子部品調達〜基板実装(表面実装、挿入実装)、コーティング、エージング試験、電気機械器具組立まで、関西・近畿一拠点・自社工場で一貫生産体制を整えています。SNSやブログでは、アドガワエレクトロニクスが製造現場で培った技術や品質管理の取り組み、人材育成、最新の業界動向をわかりやすく発信しています。
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