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こんにちは。アドガワエレクトロニクスの公式ブログへようこそ。
地域の子どもたちとの交流プログラム「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」(主催:滋賀県SDGs事業 こどなBASE運営事務局)が2025年12月、高島市で開催されました。初参加の当社が、イベント参加にあたって掲げたテーマは、「見えない技術を、見えるやりがいに」です。


当社の主技術は、製品の内部に隠れている「プリント基板」への電子部品実装です。生活では目にする機会の少ない仕事が、子どもたちの目にどう映るのか ―。

好奇心と緊張が入り混じる中で、技術部・品質管理部の従業員が一丸となって臨んだイベントの様子と、イベント会場で得た「技術を伝えるための学び」をレポートします。同イベントに今後、参加を希望される企業様にもぜひご覧いただきたい内容です。
目次
「つながる・組み合わさることで動く」という当社の技術を、子どもたちにも直感的に理解してもらうため、2つの体験軸を用意しました。
身近な製品をあえて「壊して(分解して)中を見る」ことで、普段意識しない精密部品の存在を可視化しました。
ポイント:
製品を分解して終わりではなく、どの部品が「計算」し、どの部品が「表示」を担っているのか、役割の分担を解説しました。
専用の検査治具を用いて、基板に電気が通る瞬間をLEDの点灯で再現しました。
ポイント:
「はんだ」や「回路」といった専門用語を、「電気の通り道を作る接着剤」など、子どもたちにも分かる言葉に翻訳して(置き換えて)伝えました。
「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」に参加した子どもたちの反応は、私たちの想像以上に誠実で、参加した従業員にも多くの学びがありました。

| 対象 | 反応の傾向 | 運営側の気付き |
|---|---|---|
| 低学年 |
直感的な驚きと純粋な好奇心 「これ何?」「光った!」 |
理屈よりも「体験の楽しさ」が、 将来の技術への興味の種になる。 |
| 高学年 |
キャリア視点での質問 「将来の仕事に役立つか」 |
「働くことの意義」を 言語化して伝える責任の重さ。 |
今回の経験から、同様のイベントを企画、参加する場合や社外コミュニケーションにおいて指針とすべき「3つの鉄則(ベストプラクティス)」を整理しました。
専門用語は理解を阻む「壁」になります。子どもたちがすでに知っている「身の回りのもの」に例えて説明します。これは顧客向けの説明資料、提案にも通じる重要なスキルです。
例:はんだ ➡「電気を通す接着剤」
例:回路 ➡「電気専用の道路」
効果:
「わからない」という心理的拒否感をなくし、身の回りのこととして興味を持ってもらえます。

説明を聞く時間を減らし、手を動かす時間を増やします。「自分で分解できた」「自分の手で光らせた」という小さな成功体験が、説明してくれた大人(参加した企業)への信頼感に直結します。
具体策:
「分解できた」「光った」という、目に見える変化を自分で起こさせます。
効果:
「できた!」という手応えが、そのまま企業や技術へのポジティブな信頼感に変わります。

うまくいかない時に「なぜ?」と一緒に考えるプロセスこそが、エンジニアリングマインド(= なぜ?を追求し、仕組みを面白がる心)の本質を伝えるチャンスです。
具体策:
失敗を「ダメなこと」とせず、「どこで電気が止まっているかな?」と一緒に原因を探ります。
効果:
試行錯誤のプロセスを共有することで、技術の奥深さや面白さをより深く伝えられます。

― このブログ記事の終わりに掲載しています。ぜひ最後までご覧ください ―
「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」への参加は、単なる社会貢献活動(CSR・SDGs)に留まらない収穫をもたらしました。
高島市内の他社様と共通目標を持てたことで、単独では難しかった若年層へのアプローチが可能になりました。今後に向けて、情報の共有や共同イベントの企画・実施といった、具体的な実務連携(アライアンス)へと発展させていく基盤が整いました。
準備に参画した多部門メンバーが自業務の社会的意義(ソーシャルインパクト)を、子どもたちの表情や反応を介して確認する機会となりました。こういった経験の連続が仕事のやりがいに、ひいては組織への帰属意識向上と、部門横断的な視座の獲得に繋がります。
今回のイベントに参加して見聞きし、気がついたことを、次回の展示・子どもたちの理解向上のため、社内に共有しました。

内容:
対象年齢に応じた資材・情報の配分管理
具体策:
子どもたちの興味が分散しないよう、説明用スライドと実物(製品・サンプル)を提示するタイミングを切り分けます。
効果:
説明用スライドと実物(製品・サンプル)を提示するタイミングを切り分けることで、子どもたちの意識が目の前のことに向き、内容がしっかり伝わります。「話に飽きて隣の子とお喋りしてしまう」といったことも防げ、スムーズな進行が可能です。

内容:
肉眼では見えにくい微細な技術の可視化
具体策:
マイクロスコープ(電子顕微鏡)と大型スクリーンを連動させ、基板の微細部品の電子回路や電子部品をリアルタイムで投影できる仕組みを検討します。
効果:
普段は見えない小さな部品がスクリーンに大きく映ることで、子どもたちから「おぉー!」という歓声が上がるような、ワクワクする体験を届けられます。

内容:
現場で得られた「鋭い質問」の社内還元
具体策:
専門知識のない子どもたちからの純粋な問い(「なぜこの形なの?」「誰が使うの?」等)を収集し、社内で共有します。
効果:
子どもたちの鋭い質問に答える工夫が、そのまま「大人にも伝わる、伝わりやすい言葉選び」に繋がります。営業活動や広報での説明が、今よりもっとスムーズに、説得力のあるものになります。

今回の経験を大切に振り返り、次回参加するときにはさらに良い内容にしていきたいと考えています。私たちの経験が、これからイベントに参加される皆さんのヒントになればなによりです。
今回の「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」への参加を通じて再認識したのは、専門技術を「誰にでもわかる言葉」に翻訳し、その価値を届ける(説明して、相手を納得させる)ことの大切さです。

これは子どもたちへの教育に限らず、お客様とのコミュニケーションや社内での知見共有においても、私たちの核心(コア)となるべき姿勢です。
目の前の精密なプリント基板が、誰の、どのような生活を支えているのか。アドガワエレクトロニクスは、その「手触り感」のあるやりがいを、製造現場に立つ従業員のみならず、間接業務(バックオフィス業務)に携わる一人ひとりが胸に刻み、これからも地域社会と共に次世代のエンジニアリングマインド(= なぜ?を追求し、仕組みを面白がる心)を育んでいきます。
本イベントの開催にあたりご尽力いただいた関係者の皆さま、そして何より、真剣な眼差しでプログラムに参加して、私たちの仕事に興味を持ってくれた子どもたちに感謝します。

「疑うこと」と「信じること」、どちらが大切かと問われれば、答えは、疑うことです。ただし、これは単なる否定ではなく、「なぜ? を追求し、仕組みを面白がる心(エンジニアリングマインド)」が前提にあってのことです。

エンジニアリングマインドの第一歩は、「疑うこと」です。言い換えれば、与えられた結果、現状を「鵜呑みにしない」姿勢です。人は生活でも仕事でも、「みんながそう言っているから」という同調、「常識・普通」という思考の枠組み、「検証が面倒」という妥協という理由で、自分の目で、手で確かめずに信じてしまうことが少なくありません。

「疑う」の真意は、自分自身の目と手で確かめ、納得がいくまで追求することです。このプロセスを経て初めて、解決すべき「真の課題」が発見できます。

エンジニアリングマインドにおいて「疑う」のは、納得がいくまで自分で確かめるためです。「疑う」ところから自分なりの課題が発見できます。

今回の「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」に参加した小学生をはじめ、中高生や大学生でも興味のある課題、突き詰めて学びたい課題を見つけることはとても大切で、とても難しいです。

世界史の先生から聞いた話を覚えています。「我思う、ゆえに我在り」。哲学者のデカルト(フランス)の言葉で、すべてを疑った上で、疑っている自分という存在は疑いようがないという意味です。まるで謎解きやだまし絵のような言葉ですが、この「納得するまで確かめる姿勢」こそが、学びや仕事における土台となります。

「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」に参加してくれた小学生らに、「なぜ? を追求し、仕組みを面白がる心」が少しでも生まれていれば嬉しいです。

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関西・近畿を拠点に、プリント基板・電子部品調達〜基板実装(表面実装〔SMT〕、挿入実装〔THT〕)、コーティング、エージング試験、電気機械器具組立までを一貫提案するアドガワエレクトロニクスです。
このブログでは、「モノづくりから、ものがたりへ」をコンセプトに、製造工程における「技術」と「人」にフォーカスします。品質教育やベテランから若手への技術承継、そして私たちの日常と社内文化をお届けします。
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日々の取り組みを取材し、発信していて強く感じるのは、「顧客満足(CS)」を語る前に、「従業員満足(ES)」が不可欠であるということです。

従業員が自分の仕事に誇りとやりがいを持って働いてはじめて、高品質な製品・サービスが生まれ、結果として顧客満足につながると確信しています。
