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現場の動力源、圧縮空気を作るコンプレッサ。構造や用途から選び方を紹介2023.11.27

こんにちは。安曇川電子工業です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

この記事ではコンプレッサについて、
コンプレッサがどのような機械か、どのような使われ方をするのか、
さらに、構造の違いを知ったうえで、どう選べばよいかを紹介します。

 

 

 

コンプレッサはどのような機械か、どのような使われ方をするのか

コンプレッサは別名、「空気圧縮機」とも呼びます。
その名前の通り、空気を圧縮して、その空気圧を利用するための機械です。
自転車の空気入れ(空気ポンプ)を想像するとわかりやすいですね。

 

 
空気入れの動作を、モーターを使って電動で行うイメージです。

 
では作り出された圧縮空気は何に使うのでしょうか?

 
圧縮空気は動力源として、空気圧を利用する機器で使います。
具体的には金属加工や工作機械の駆動、鉄鋼などのプレス、加工、
電子部品、半導体、精密機器の製造です。

 
ほかにも、食品加工、医薬品、化粧品の製造、遊園施設などの
動力源としても使います。

 

 
ご覧の通り、圧縮空気の用途は多岐にわたります。
その用途によって必要な圧力や空気量、圧縮された空気の品質が異なります。
そのためコンプレッサも、求める圧縮空気で選ぶことが大切です。

 

コンプレッサの構造について、コンプレッサ選定のポイント

コンプレッサは、給油式とオイルフリーの構造があり、
それぞれで作り出す圧縮空気の品質が異なります。
 
給油式(潤滑油を使用)
オイルフリー(潤滑油を使わない、または、潤滑油が圧縮室内に入らない)

 
例えば食品加工、医薬品、化粧品の製造、遊園施設の動力源としても
圧縮空気が使われますが、それぞれに求められる圧縮空気の品質が違うのは、
なんとなくイメージできるかと思います。

 
圧縮空気に、油分が混入しても良いのか、油分を嫌う機器、用途向きなのか。
給油式か、オイルフリーかは、コンプレッサ選びのポイントのひとつです。

 
給油式
 
コンプレッサ内部の、こすれ合いながら滑って動く摺動部(しゅうどうぶ)は金属製のため、
潤滑剤がないと接触、摩耗により傷んでしまいます。

 
専用の潤滑油を摺動部に充填することで、金属同士の接触による傷みをゆるやかにしたり、
機械の隙間から、空気漏れを防ぐシール効果の役割が期待できます。

 
給油式は空気を効率よく圧縮できますが、
作り出す圧縮空気には微量の油分(オイルミスト)が混ざってしまいます。

 

 
給油式のコンプレッサは、圧縮空気に油分が混ざっても問題のない、
エアー工具や工作機械などの動力源としておすすめです。

 
オイルフリー
 
給油式のコンプレッサに対して、油分が混入しない(オイルミストを含まない)
圧縮空気が必要な場合は、オイルフリー式のコンプレッサがおすすめです。
食品や化学を始め、電子分野でもオイルフリーのコンプレッサの需要が高いです。

 
給油式とオイルフリーの比較
 

空気品質 製品構造 ドレン水
給油式 微量に油分が混入 部品構成が
オイルフリーより少ない
微量に油分が混じるため
産廃処理が必要
オイルフリー オイルフリー 部品点数が
給油式より多い
油分が混じらない

 
 

構造は、スクロール、レシプロ、スクリューの3種類に分類

スクロール
渦巻き状の圧縮部が回転して圧縮する構造です。低振動・低騒音に優れています。
コンパクトな構造で、小容量のコンプレッサに採用されています。

 
レシプロ
ピストンの往復運動で圧縮空気を作る単純な構造です。
構造が単純な半面、往復運動で圧縮を繰り返すため騒音、振動が大きくなります。

 
スクリュー
スクリューはオスとメスロータのかみ合わせで空気を圧縮する構造です。
ロータの回転で空気を圧縮するため、レシプロより振動と騒音が小さく、
中~大容量のコンプレッサに採用されています。

 
コンプレッサがどのような機械か、どのような使われ方をするのか、
さらに、構造の違いを知ったうえで、どう選べばよいか、おおよそを紹介しました。

 
コンプレッサは、生産現場の電力料金の20〜30%を占めるといわれることからも、
圧縮空気の使用範囲の広さが分かります。

 

 
圧縮空気を作るコンプレッサの効率化は、
生産現場の省エネ対策として、さらにコスト削減に有効です。

 
 

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