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【レポート】組織の一体感か、顧客対応か。全社集会で見えた「真の顧客志向」への道筋2025.12.12

こんにちは。アドガワエレクトロニクスの公式ブログへようこそ。

 
組織のなかで「自分の想い」を言葉にすることは、簡単なようでいて実はとても難しいことです。先日開催した全社集会。そこには、緊張しながらも自分の言葉で考えや想いを届けようとする従業員の姿と、それを受け止める熱気がありました。しかし同時に、その熱気の裏で「ある大切なこと」を見落としていました。

 
この記事では、集会で得られた確かな手応えと、そこで浮き彫りになった私たち自身の課題についてお話しします。それは、良いことばかりではなく、未熟な部分も含めて発信することが、次なる成長への一歩だと信じているからです。

 

 
 

全従業員が主役となる、想いの共有の場

 
全社集会を10日に開催しました。約1時間にわたるこの場は、会社の目指す方向性と従業員一人ひとりの考えを共有するための、私たちにとって非常に貴重な機会です。

今回の集会に、これまでにない雰囲気を感じたのは、役職者やリーダーだけでなく普段前に出る機会の少ない現場従業員が、150名を超える従業員の前に立ち自分たちの言葉で皆に語りかけたためです。

 

 

 

 
半年間にわたる小集団改善活動の成果、外部講師を招いた勉強会での学び、そして地域の子どもたちに職業体験を提供する「こどなBASE」への参加など、自分たちの取り組みを大勢の前で発表することは勇気がいります。

 

 
どれほど経験を重ねても、人の前で話す緊張感はなくなるものではありません。発表者が集会当日までのその緊張とどう向き合ってきたかは、発表者の手元にあるメモから伺えます。

 

 
単に「言いたいこと」を並べるのではなく、「どうすれば伝わるか」を試行錯誤し、考え抜いた準備の跡が見て取れます。

 
 

「借り物の言葉」よりも「自分の言葉」が人を動かす

 
組織運営において、効率化や生産性、マネジメント能力、リーダー(キャプテン)育成、当事者意識といったキーワードは重要です。しかし、これらを単なるスローガンとして並べるだけでは、聞き手には響かず、結果的に前例踏襲にとどまり行動変容にはつながりにくいものです。

その結果、「伝えたつもり」で終わってしまい、現場からは「知らなかった」「経営方針を共有してほしい」といった声が上がることも少なくありません。

 
今回の集会で心に残ったのは、整った言葉よりも経験から悩み抜いて紡ぎ出された「自分の言葉」の強さです。

 

 
インターネットやコンサルタントの受け売りではなく、たとえ緊張で声が震えたとしても、言葉に詰まったとしても、自分自身と向き合い、絞り出した言葉にはその人の覚悟が見えます。集会から48時間が経過した今、記事を書いていますが、私のなかには上辺だけで語る人よりも、懸命に伝えようとした人の言葉が残っています。

「人の気持ちのひだに触れる言葉」とは、自分で考え抜き、自分の言葉へと昇華できた人にしか生み出せないものだと改めて実感します。

 

 
 

参加者の反応と、発表者の成長

 
集会後の反応も、この「伝える力」を裏付けています。

・「普段接点の少ない、他部門の従業員の考えが聞けてよかった」
・「発表を通じて、会社の進むべき方向がより具体的に見えた」

 

 

 
また、発表した従業員自身からも、ポジティブな変化が生まれています。「準備を徹底したことで、緊張や不安よりも充実感があった」「部門の利害関係を意識せずに、意見を交わす準備期間そのものが楽しかった」といった声からは、発表というプロセス自体が、信頼関係の構築や成長の糧となっていることがわかります。

 
 

「内向き」の熱狂から「外向き」の貢献へ

 
全社集会を通じて社内の機運が高まったことは間違いありません。しかし、私たちはここで満足せず、もう一つの重要な現実に目を向ける必要があります。

 
集会が行われていた1時間、事務所の電話は放ったらかしでした。事前に予定されていた集会ではありましたが、その間、お客様からの連絡に対応できる社内体制が十分ではありませんでした。

 
社内の一体感を高めることは重要ですが、それが「内向きの視線」だけに終始してしまっては本末転倒です。それは、私たちが仕事をしている本来の目的は、社会、お客様への貢献にあるからです。電話が鳴り響いていた事実は、私たちがまだ「真の顧客志向」を徹底できていないという、伸びしろを示唆しています。

 

 
自分たちの未熟さから目を逸らさず、しっかりと自覚すること。社内の結束を、内側の満足だけで終わらせず、外側のお客様への価値提供へとつなげていくこと。それこそが、私たちが上辺だけの改善から脱却し、真に必要とされる企業へと成長するための、唯一かつ確実な道筋です。

 
全社集会で見えたのは、自分の言葉で想いを届けることができる「個人の力」と、お客様への配慮を欠いてしまった「組織の未熟さ」でした。しかし、この経験を決して無駄にはしません。従業員の気持ちを揺らすほどの熱量を持った自分たちの言葉があるのなら、そのベクトルをお客様へ向けることで、お客様とより深い信頼関係が築けます。

 

 
現状に満足せず、痛みや失敗も直視して改善を続ける。そんな泥臭くも誠実な歩みが必要です。私たちのこれからの変化と挑戦にご期待ください。

 

 
 
 

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プリント基板の表面実装・挿入実装、電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス|関西・近畿・滋賀

 
関西・近畿を拠点に、プリント基板・電子部品調達〜基板実装(表面実装〔SMT〕、挿入実装〔THT〕)、コーティング、エージング試験、電気機械器具組立までを一貫提案するアドガワエレクトロニクスです。

このブログでは、「モノづくりから、ものがたりへ」をコンセプトに、製造工程における「技術」と「人」にフォーカスします。品質教育やベテランから若手への技術承継、そして私たちの日常と社内文化をお届けします。

 
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従業員満足(ES)が顧客満足(CS)を生む理由:当社の社内文化と日々の取り組み

 
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日々の取り組みを取材し、発信していて強く感じるのは、「顧客満足(CS)」を語る前に、「従業員満足(ES)」が不可欠であるということです。

 

 
従業員が自分の仕事に誇りとやりがいを持って働いてはじめて、高品質な製品・サービスが生まれ、結果として顧客満足につながると確信しています。

 

 
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