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こんにちは。アドガワエレクトロニクスの公式ブログへようこそ。
基板実装やユニット組立を外部へ委託する際、導入設備や認証取得などのカタログスペックだけでは見えない「現場の規律」や「品質への向き合い方」に不安を感じることはないでしょうか。
当社では、技術の磨き込みはもちろん、それを支える教育体制や労働環境の改善こそが、最終的な製品品質を左右すると考えています。
本記事では、2026年3月のSNS発信を通じ、私たちが日々どのような意識で製造現場を動かし、改善を積み重ねているのか、その舞台裏をダイジェストでお届けします。
今月は以下の4つの視点を軸に、私たちの日常を切り取りました。
(1)品質の本質:
IPC基準に基づいた「過剰品質」と「信頼性」の最適解
(2)組織の羅針盤:
地域雇用と従業員の判断基準を支える「経営理念」
(3)育てる文化:
属人化を排除する「教える技術」と、役割が人を育てる「ピグマリオン効果」
(4)現場の美学:
ミクロの視点で見つけるフラックスの重要性や、季節を慈しむ心の余裕
ぜひ最後までご覧ください。貴社のパートナーとして相応しい、貴社がパートナーに求められる「誠実なモノづくり」の姿勢を感じていただければ幸いです。

目次
基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月2日
IPC-A-610Jのクラス分類を活用し、基板実装の過剰品質を防ぎながらコストと信頼性を両立する具体策を解説。はんだ付け後のリード切断に潜む潜在的リスクや最新基準の重要性など、設計・製造・営業が知っておくべき品質管理の本質を凝縮しました。
・「頑張ります」が招く過剰品質の罠。IPC-A-610Jのクラス分類を活用し、顧客満足とコスト最適化を両立
基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月3日
「経営理念やビジョンに、どんな想いを込めていると思いますか?」 このような質問をいただきました。
当社、アドガワエレクトロニクスの原点は、「最先端の仕事を通じた地域の雇用創出」にあります。しかし、「雇用」という言葉の裏側には、単なる労働条件以上の、もっと深い責任が隠されています。



「地域に雇用を作る」ということは、単に給料を支払う場所を作ることではありません。事実、入社したことがきっかけでパートナーと出会い、家族を持ち、人生を共にする従業員がいます。
職場は、その人の生き方や幸福度に直結します。だからこそ、会社という組織には、従業員が迷ったときに立ち返れる場所が必要なのです。



人間関係において、向き合って語り合うことは大切です。しかし、組織が真に強くなるためには、それだけでは足りません。
多くの組織が「コミュニケーション(向き合うこと)」をゴールにしがちですが、組織においては「共通の目的(同じ方向)」こそが重要です。


経営理念やビジョンは、従業員に同じ方向を指し示すために存在します。社内で意見がぶつかったとき、あるいは仕事の判断に迷ったとき、「自分たちはどこを目指しているのか?」という原点に立ち返るための場所。それが経営理念やビジョンの本質です。



基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月6日
出勤準備をしているとこの時期、春告げ鳥のウグイスが、ホーホケキョと鳴くのが聞こえます。ウグイスは、高島市に合併前の、高島、マキノ、朽木の町の鳥で、市内のマンホール蓋には今も描かれています。

「ホー」は吸う息、「ホケキョ」は吐く息で、オスだけの鳴き方。胸をいっぱい膨らませてさえずります。
ちなみに、通っていた幼稚園は、ホオジロ、ウグイス、コバト、カッコウと、鳥の名前でクラス分けされていました。
基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月6日
梅と桜の間に咲く桃の花。桃は、日本の花暦(はなごよみ)では、菜の花とともに3月を代表する花です。七十二候の桃始笑(ももはじめてさく)は、5日間(2026年3月10日〜14日)という短い季節ですが、この時期ならではの温暖で輝かしい風光(春光[しゅんこう])が差し込みます。

桃始笑(ももはじめてさく)。慌ただしいなかにあっても、花が咲くことを「笑う」と表現できる、心の余裕を持ちたいですね。



基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月9日
製造現場の属人化を防ぐ「教える技術」の標準化とは? 実務のプロが陥る教育のバラツキを解消し、職人技を組織の仕組みへ翻訳する手順を解説。アドガワエレクトロニクスが実践する、顧客の安心と従業員の自由を両立する合理的な教育体制構築の裏側をお伝えします。
・新入社員教育を「属人化」解消の機会に。製造現場における「教える技術」と標準化の重要性


基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
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3月10日
能力は「役割」の後からついてくる。メンバーを成長させる最短ルートは、スキルの習熟を待つのではなく、先に「役割を与えること」にあります。人は与えられた役割(期待)に合わせて、自己像を書き換えます。心理学でいう「ピグマリオン効果」(ローゼンタール効果)が、行動の基準を引き上げます。



今朝の自転車通勤中、小学生の集団登校の列に変化を見つけました。3月に入り、先頭を歩いていた6年生が卒業。代わって登校旗を握ったのは、それ以前は列の最後尾を、集団から少し遅れて歩いていた4、5年生の女の子です。数秒のすれ違いでしたが、驚いたのは彼女の表情と背筋を伸ばした姿です。

かつての猫背から推測する消極的な雰囲気は消え、凜と前を見据えて登校の列を導く「リーダーの顔」になっていました。彼女の性格が変わったのではなく、手に持つ「登校旗(役割)」が彼女の意識と行動を変えたのでは ―。
「できるようになったら任せる」という順序では、成長速度は鈍化します。「先に任せる。だから、できるようになる」。組織における成長のレバーは、常にこの逆説的な順序の中にあります。

ブログやソーシャルメディアからの情報発信も、
「実績を作ってから、自信がついてから発信する」
⇒「発信するから実績につながり、自信がつく」という考えを大切にしています。
基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月11日
竹の葉が晩春(4〜5月上旬)に、黄色くなり始めるのを見かけます。黄葉は、筍に栄養を回すためのもので、ここから「竹秋(ちくしゅう)」という異称も生まれました。春は「竹の秋」ともいえます。

黄葉は、筍(新しい命)に栄養を譲り渡している、竹なりの「世代交代」のサインかもしれません。この「譲る精神」は、安曇川(あどがわ)地域の足元、マンホールにも見られます。
安曇川は扇骨(せんこつ)の産地であり、全国生産量の約90%を占めています。発展の源は、安曇川の河川敷に群生する良質な竹にあります。この素材を親骨・仲骨へと仕上げる工程は34にも及びます。
扇(おうぎ)の華やかさを支えるのは、緻密な工程を経て磨き上げられた、竹の骨組みそのものです。主役を支えるために、自分は一歩引く。そんな「見えない美学」が、この街の足元には刻まれているのかもしれません。当社、アドガワエレクトロニクスが主事業にする基板実装も、日々の暮らしからは見えない、美学のひとつです。

基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
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3月12日
はんだ付けのリワーク(修理、部品の取り外し)で使う「はんだ吸取線(ソルダーウィック)」。肉眼で見ると、銅線の、美しい編み込みが見えます。

一筋の乱れもない銅線の編み込み技術こそが、各社の製品の信頼性を支える土台でもあります。

編み込みには、熱量が限られた環境でも瞬時に溶け出したはんだを吸い上げられるよう、熱の伝わりを早め、毛細管現象を生み出す工夫が施されています。
しかし、ここで視点をズラし、はんだ吸取線を「拡大」してみると、肉眼で見た時に目を奪われた銅線の編み込みとは別の景色が見えます。


銅線にまんべんなく付着している「白い粒」。この正体はフラックスです。

フラックスは、溶けたはんだの粘度を弱め、はんだの濡れ性を良くし、銅(ランド[もしくはパッド])の再酸化を防ぐ働きをしています。肉眼で眺めているだけではフラックスの存在にすら気づけません。

基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
@adogawa_e
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3月12日
品質改善の現場でも、日常のトラブル解決でも、問題が起きると「その対象だけ」を穴が空くほど見つめて原因を探ろうとしがちです。しかし、単一の視点(肉眼だけ、あるいは一つの事象だけ)に固執すると、全体像や根本的な原因を見落としてしまうことがあります。

対象をただ見つめるだけでなく、思考を意図的にズラしてみます。
・「肉眼(マクロ)」と「拡大(ミクロ)」を行き来する
・「良品」と「不適合品」を並べる(または、対象物を撮影して、一方を透過させて重ね合わせる)
・画像の「階調を反転」させる



アドガワエレクトロニクスが現場で、または品質教育・管理の場面で重んじている手法ですが、あえて「対立する視点」や「異なる切り口」を意図的に作ることで、これまで考えが及ばなかった新しい気付き(本質)に辿り着くことがあります。

思考において「具体(実践)」と「抽象(概念)」を行き来することは、
⇒「組織の暗黙知の言語化」と「ルールの標準化」につながります。

基板実装・電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス
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3月13日
「ブログやソーシャルメディアの更新頻度が高いですね。発信ネタに困りませんか?」
お客様からこんなお言葉をいただきます。
当社のネタが尽きない、発信を躊躇しない理由は、3つの組織文化にあります。
(1)「カイゼン」が日常文化
(2)「整理整頓」というセキュリティ
(3)心理的安全性の高さ


(1)「改善(カイゼン)」が日常文化になっている
現場で毎日、新しい治具の作成や工程の見直しが起きています。「不便に慣れない。それが、効率・品質改善への一歩。(思考を含めて停滞しない)」という現場主導の試み自体が、絶え間ない発信の種(ネタ)になります。

(2)「整理整頓」という最強のセキュリティ
現場の撮影は、お客様の製品や工程などの「機密情報」に注意が必要です。当社では「使ったらすぐ片付ける」整理整頓の習慣が根付いているため、撮影の可否を尋ねるだけで、機密情報を避けて安心して写せます。もちろん、撮影データの確認は欠かせません。

(3)心理的安全性の高さ(フラット型)
B2B企業で情報発信が止まる原因の一つが「多重の検閲」です。現場の「載せたい」「自分たちの仕事を誇りに思う」を、経営層が信頼して任せる圧倒的なスピード感があります。

<こちらの記事もぜひご覧ください>
地域の子どもたちとの交流プログラム「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」(主催:滋賀県SDGs事業 こどなBASE運営事務局)が2025年12月、高島市で開催されました。初参加の当社が、イベント参加にあたって掲げたテーマは、「見えない技術を、見えるやりがいに」です。
・【活動報告】地域のこどもたちと「仕事の役割」を考える:こどなBASE 参加レポート
滋賀県主催「こどなBASE(しがのおしごとずかん)」に参加したアドガワエレクトロニクスの活動レポート。おもちゃの分解やプリント基板の通電体験を通じ、子どもたちに「技術のやりがい」をどう伝えたか? 低学年・高学年別の反応や、専門用語を噛み砕く「情報の翻訳」など。CSR・SDGsに留まらない、社内エンゲージメント向上と地域連携の成果を報告します。
最後までお読みいただきありがとうございます。
私たちが教育研修や環境改善の発信を続けるのは、それらがすべて「お客様へお届けする製品の安定性」に直結すると考えているからです。一見、製造とは直接関係のないように見える日々の対話や5S活動のひとつひとつが不具合を防ぎ、納期を守り、そして付加価値の高い提案を生む土壌となります。
「モノづくりから、ものがたりへ」。お客様の大切な設計思想を形にするパートナーとして、私たちはこれからも現場の「人」と「技術」を磨き続けてまいります。実装に関するお悩みや、具体的な改善事例をお探しの方は、ぜひお気軽に「技術ハンドブック」のダウンロード、またはお問い合わせフォームよりご相談ください。
・試作から量産への移行でトラブルが多い
・委託先(基板実装会社)との意思疎通に時間がかかる
その結果、製造コストが膨らむ
アドガワエレクトロニクスがまとめた「技術ハンドブック」には、基板設計・実装におけるコストダウン事例や品質向上のノウハウを多数掲載。量産を前提とした試作の進め方や、VE提案による改善事例もご紹介しています。
・量産時の失敗コストを削減
・製品価値を高める改善提案のヒントを獲得
・基板実装 委託先選定の判断材料 といった実践的な事例を掲載しています。
技術ハンドブックを、製品開発の加速とコスト競争力強化に、ぜひお役立てください。ダウンロードは、⇒ 特設サイトから
関西・近畿を拠点に、プリント基板・電子部品調達〜基板実装(表面実装〔SMT〕、挿入実装〔THT〕)、コーティング、エージング試験、電気機械器具組立までを一貫提案するアドガワエレクトロニクスです。
このブログでは、「モノづくりから、ものがたりへ」をコンセプトに、製造工程における「技術」と「人」にフォーカスします。品質教育やベテランから若手への技術承継、そして私たちの日常と社内文化をお届けします。
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当社の雰囲気、社内文化をより身近に感じていただけるよう、ソーシャルメディアでも日々の様子を発信しています。よろしければ、私たちの日常を少しだけ覗いてみてください。
日々の取り組みを取材し、発信していて強く感じるのは、「顧客満足(CS)」を語る前に、「従業員満足(ES)」が不可欠であるということです。

従業員が自分の仕事に誇りとやりがいを持って働いてはじめて、高品質な製品・サービスが生まれ、結果として顧客満足につながると確信しています。

担当者から御社に最適なご提案をさせていただきます。