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なぜ属人化の解消は後回しにされるのか? 現場の「やりづらい」を吸い上げるYWシート運用術2026.04.01

アドガワエレクトロニクスの公式ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

 
製造現場において「品質の安定」は最大のテーマです。しかし、どれだけ優れた設備を導入しても、現場の動きが「人に依存」した状態では、真の安定は望めません。

本記事では、当社が実践している「属人化」を排除し、組織全体の力を底上げするための仕組み「YWシート」について、その背景と具体的な実行手順を解説します。

 

 
 

1.なぜ「属人化」が品質の敵なのか

 
組織の改善には、経営層が方針を示す「トップダウン」と、現場が課題を見つける「ボトムアップ」の両輪が不可欠です。この両輪が噛み合わない最大の原因が「属人化」です。

 

 

属人化による負の連鎖

特定の作業がブラックボックス化(特定の担当者にしかわからない状態)すると、以下のリスクに直結します。

 
停滞の発生
担当者の不在時、すべての工程がストップする。

 

 
品質のバラツキ
ノウハウが共有されないため、人によって仕上がりに差が出る。

 

 
改善の鈍化
課題が「個人のスキル」でカバーされている。組織としての仕組み不足が存在していても見えず(見ようとせず)、改善が鈍化する。

 

 
多くの企業が属人化によるリスクを課題視しながらも、日々の業務に追われ対策を後回しにしています。当社は「後回し」を断ち切るために、仕組み化を導入しました。

 
 

2.解決手法:気づきを資産に変える「YWシート」

 
属人化の芽を早期に摘み取るためのツール(仕組み)が、「YWシート」です。

 

 
従業員が現場で感じた「違和感」を、以下の2つの視点で可視化します。

Yやりづらい
作業手順が複雑である、または力が要るなどの物理的な負荷が高く、ミスを誘発しやすい状態を指します。これは「仕組みの欠陥」を示すサインです。

W私しか知らない
手順が標準化されておらず、従業員の経験や勘に頼って判断している作業を指します。これは「情報の独占」が起きているサインです。

 
 

3.実行の手順:標準化を定着させる3つのステップ

 
YWシートは提出して終わりではありません。以下の3ステップを経て、個人の気づきを組織の資産(標準)へと昇華させます。

 

ステップ1:認識(可視化)

現場従業員が「やりづらい」「自分しかやり方を知らない」と感じた瞬間を逃さずシートに記入します。現場の声を即座に吸い上げることが、すべての改善の起点となります。

 

ステップ2:見直し(分析)

提出されたシートを基に、管理者が客観的な視点で分析します。「なぜその作業は属人化したのか」「負荷が高い原因は配置か、治具か」を深掘りし、属人化が起きる構造的要因を特定します。

 

ステップ3:改善(標準化)

分析結果に基づき、作業手順書(SOP、Standard Operating Procedure)の改訂や治具の導入を行います。目標は「誰が担当しても、同じ精度で、安全に再現できる状態」を作ることです。

 
 

成果の可視化:導入前後の変化(Before / After)

 
YWシートの運用により、当社の製造現場は以下のように進化しました。

Before
熟練工の勘や経験に頼る「職人技」の現場。担当者が変わると品質やスピードが不安定になり、不測の事態への対応力が個人の力量に左右されていた。

After
すべての「やりづらさ」と「個人のノウハウ」が共通言語として共有される現場。手順の透明化により、誰が作業にあたっても一定の品質を維持できる、変化に強い生産体制を実現。

 

 
 

結論:お客様の安心と、現場の成長を両立する

 
「私しか知らない」を減らすことは、担当者の負担を減らし、組織としての柔軟性を高めることに繋がります。これが結果として、お客様へお届けする製品の「確かな品質」と「納期の遵守」を支える基盤となります。

アドガワエレクトロニクスは、これからも現場の小さな気づきを大切にし、常に進化し続ける組織を目指します。

 

関連情報のご案内

本記事の内容をさらに深く理解するために、ぜひ以下の記事もご覧ください。製造現場における「教える技術」と、標準化がもたらすメリットについて詳しく解説しています。

新入社員教育を「属人化」解消の機会に。製造現場における「教える技術」と標準化の重要性

 

 
 

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プリント基板の表面実装・挿入実装、電気機械器具組立のアドガワエレクトロニクス|関西・近畿・滋賀

 
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