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― 本記事は、2025.6.6に公開した内容に、新たな情報を加えて修正したものです ―
こんにちは!アドガワエレクトロニクスの公式ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
製造業において品質を守るための基本である「PDCAサイクル」。実はこの考え方、製品づくりだけでなく、私たちが日々行っているWebサイトやSNSでの「情報発信」にも深く通じていることをご存知でしょうか?
今回は、当社の品質管理課が実施する「QCパトロール」の現場実例をご紹介するとともに、そこから見えてきた「改善のヒント」についてお話しします。
記事の後半では、ある守衛さんから頂いた言葉がきっかけで気づいた、社内コミュニケーションの大切なエピソードも綴っています。ぜひ最後までお付き合いください。


目次
当社、アドガワエレクトロニクスでは、製品品質と安全作業を維持するために、品質管理課による「QCパトロール」を6か月に1度実施しています。
品質管理課は、製造現場の生産効率と製品品質のバランスを取る難しい立場になることもありますが、品質確保と現場の安全を守るためには欠かせない存在です。パトロールでは、第三者の視点から「社内ルールが遵守されているか」を社内規定に沿ってチェックします。

当社のQCパトロールでは、16区分・64のチェック項目を設け、製造現場の状況を3段階で判定します。ここで可視化した不備や課題は、そのままにせず「品質管理目標のPDCAサイクル」に則って現場と共有し、日々の改善活動へと反映させます。
生産や業務工程において、継続的な改善を行うためのモデルです。
(1)Plan(計画): 改善の目標や計画を立てる
(2)Do(実行): 計画に基づいて実行する
(3)Check(評価): 実行結果を確認・分析する(QCパトロールはここに該当)
(4)Action(改善): 課題を修正し、次につなげる

このPDCAサイクルの考え方は、製造現場だけでなく、会社の「情報発信(Webサイト・SNS)」にもそのまま当てはまります。
発信した情報(Do)に対して、どのような反応があったか(Check)。その反応を目安にして、次の発信内容をより良いものへ改善(Action)していく。
特に、SNSやブログでの反応は「数字」で見えるものもありますが、情報発信・運用者に「直接届く生の声」ほど、改善の大きなヒントになるものはありません。
WebサイトやSNSの向こう側にいる「見てくれている人」の顔は、なかなか見えにくいものです。しかし先日、とても嬉しい出来事がありました。
当社に長年勤めている、宿直の守衛さん。普段は退勤時に挨拶を交わす程度の間柄でしたが、ある日こう声をかけていただきました。
「いつもSNSを楽しみに見ているよ」

守衛さんは、誰がSNSを更新しているか知る由もなく、わざわざ総務課に問い合わせてくれたそうです。
一般的に、自分が勤める会社のWebサイトやSNSに対して「わざわざ見たくない」「仕事以外で関わりたくない」と感じる従業員は少なくありません。
しかし、人生の大半を過ごす会社が、今なにを考え、どこへ向かおうとしているのか。本質的には、そこに興味がない従業員はいないはずです。


もし従業員が興味を示さないのであれば、それは「発信する内容(コンテンツ)」に改善の余地があるというサイン(Check)かもしれません。
守衛さんからいただいた言葉は、私たちにとって大きな「気づき」となりました。
・社内外にどんな情報を発信すべきか?
・お客様はもちろん、従業員やその家族も含めたステークホルダー(利害関係者)は、WebサイトやSNSから発信する情報に何を求めているのか?
これらを振り返り、情報発信のPDCAを回す良いきっかけをいただきました。これからも、現場の改善と同じように、情報発信もより良いものへと改善を続けていきます。
今回は、製造現場の「QCパトロール」と、情報発信における「PDCAサイクル」の意外な共通点についてご紹介しました。
16区分64項目に及ぶ現場チェックも、SNSへの投稿も、ただ「実行(Do)」して終わりではありません。そこには必ず、客観的な評価(Check)と、より良くするための改善(Action)が必要です。
そして何より、そのサイクルの中心にあるのは「人」です。

守衛さんが届けてくれた「見ているよ」という生の声は、私たちにとって最良のフィードバックであり、次のステップへ進むための原動力となりました。製品の品質はもちろん、アドガワエレクトロニクスという会社そのものの魅力を正しく、熱量を持ってお伝えできるよう、私たちはこれからも改善のサイクルを回し続けていきます。
今後とも、当社の製品と情報発信にご期待ください!
・試作から量産への移行でトラブルが多い
・委託先(基板実装会社)との意思疎通に時間がかかる
その結果、製造コストが膨らむ
アドガワエレクトロニクスがまとめた「技術ハンドブック」には、基板設計・実装におけるコストダウン事例や品質向上のノウハウを多数掲載。量産を前提とした試作の進め方や、VE提案による改善事例もご紹介しています。
・量産時の失敗コストを削減
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アドガワエレクトロニクスは滋賀県高島市を拠点にする会社です。プリント基板・電子部品調達〜基板実装(表面実装、挿入実装)、コーティング、エージング試験、電気機械器具組立まで、関西・近畿一拠点・自社工場で一貫生産体制を整えています。SNSやブログでは、アドガワエレクトロニクスが製造現場で培った技術や品質管理の取り組み、人材育成、最新の業界動向をわかりやすく発信しています。
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