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採用や人事の話題に挙がる、従業員同士の仲が良いと売上や利益が伸びるのかという疑問2025.06.05

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こんにちは。アドガワエレクトロニクス(旧:安曇川電子工業)です。ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

 
この記事では、企業の採用担当者や人事担当者と話しているとたびたび話題に挙がる、職場のコミュニケーションと利益の関係について紹介します。

 
就職活動の企業面接は一般的に6月から始まります。社風や企業文化を知るうえで、従業員の雰囲気を知ることは欠かせません。企業のウェブサイトやSNSでも積極的に発信されていることから、学生にも需要があることがうかがえます。企業の採用担当者や人事担当者と話しているとたびたび話題に挙がることがあります。

 
話題に挙がることは、従業員同士の仲が良いと社内の情報連携が促されて提案が増え、生産性が伸びるのかといったことです。つまり、従業員同士の仲が良いと、売上や利益が伸びるのかといった疑問です。結論はいつも同じで、伸びないです。その理由は、仲の良さという言葉に潜む、なれ合いと助け合いが混同されているからです。

 
 

なれ合いと、助け合いの差。職場のコミュニケーションと利益の関係を意識する

 
採用ウェブサイトやハローワークの求人票を見ると、アットホームや職場の仲の良さを謳う企業が少なからずあります。このアットホームの裏にある仲の良さは、なれ合いなのか、助け合いなのか。なれ合いと助け合いの差は大きく、職場のコミュニケーションと利益の関係を意識するきっかけになります。

 
ブライダル業界の広報を以前、外部からサポートしていたことがあります。複数の結婚式場を構えるその企業には、式場ごとにウェディングプランナーが在籍しています。ウェディングプランナーは、結婚式の企画提案や準備、当日の運営など、結婚式全般をサポートする仕事です。

 

 
特定のウェディングプランナーが担当する結婚式だからといって、社内の他のウェディングプランナーがその式に無関心、無関与かといえばそうではなく、結婚式当日に向けて総出で協力するといった仕事の仕方です。そこにある職場のコミュニケーションと利益の関係は、助け合いであって、なれ合いではありません。

 
 

数字が伸び悩んでいる結婚式場は、見るからに従業員同士の仲が良い、なれ合いがある

 
その企業が構える結婚式場は複数あり、それぞれが特徴的です。たとえばプライベートガーデン、ハウスウエディングを売りにする式場、レストランウェディングを売りにする式場といった具合に。式場の特徴に応じて、在籍するウェディングプランナーの知識や強みも磨かれていきます。また、職場の雰囲気、従業員同士の仲の良さも、同じ企業とはいえ式場によってさまざまです。

 

 
複数の結婚式場の広報を、外部からサポートして気がついたのが、先にも挙げた職場のコミュニケーションと利益の関係です。会場見学の申し込みから、受注までの件数が伸びている式場の、従業員同士の仲は日頃から、若干緊張感、互いへの敬意があるようにも見えました。反対に、数字が伸び悩んでいる式場は、見るからに従業員同士の仲が良い、なれ合いがあるという雰囲気です。

 
 

従業員同士が低い状況でなれ合っていると、競争力は当然落ち、それが売上にも反映される

 
従業員同士の助け合いと、なれ合いの違いとしてたとえば、従業員の遅刻が挙げられます。当社は毎日、部課ごとの朝礼を実施しています。その朝礼に誰かが遅刻してきたとしても、数字が伸び悩んでいる企業(なれ合いの仲の良さがある企業)は、誰も注意せずに、またか、いつも通りしょうがないねと放任したり、また生産性や売上目標の未達を例に挙げても、こういう時代だから、外部環境が影響しているねと、容認し合ったりします。

 

 
これは働きやすさ、労務の観点からすると、仕事と生活の調和を意識したワーク・ライフ・バランスのとれた企業となり、従業員の立場からすると、採用ウェブサイトやハローワークの求人票通り、アットホームで気楽、仲の良い職場といえます。ただ従業員の給与になる売上や利益の観点からすると、この仲の良さに疑問をもつ従業員もいます。

 
なれ合いの仲の良さがある企業は、同業他社だったら意識していて、できて当たり前ということがたとえ見逃されていても、社内全体が、また社長をはじめ経営層ができていないから平気という低いステージで従業員同士が同調している状況がうかがえます。同業他社との競争力は当然落ち、それが売上、利益にも反映されます。また、退社する従業員が増えたり、残る従業員の士気が減退して業務を改善提案する力が失われたり。

 
 

助け合いで職場のコミュニケーションが図れている企業は、従業員を守る対応が早い

 
他方、助け合いで職場のコミュニケーションが図れている(数字が残せている)企業で、先の例のように従業員が朝礼に遅刻してきたとしたら。まず遅刻の理由を尋ねます。それが、遅くまで映画を観ていたというような理由であれば、生活習慣を改めてもらうように依頼したり、お願いできます。

 
遅刻の理由が一方で、業務過多やストレスから気持ちが不安定になっているのならすぐに手助けが必要で、上司や人事を交えて職場環境の改善に取り組めます。同僚の不調を見過ごさず、そして改善のための対応が早い。これが助け合いで職場のコミュニケーションが図れている例で、指摘ができない、なれ合いの仲の良さを謳う企業には見えないことです。

 

 
また生産性や売上目標の未達を例にあげれば、まず目標が現実的な数字なのか、それとも理想だったのかを検討します。もし達成が無理な目標なら、改めて目標を従業員と共有します。

 
もし適正な範囲の目標でありながら、属人的な理由で未達に終わったのなら。どうすればその未達者が目標を達成できるか、個人任せにせずに達成した同僚のやり方を習って水平展開するなど、企業としてサポートします。

 

 
これも、助け合いで職場のコミュニケーションが図れている例です。なれ合いの仲の良さで、売上や利益、従業員の規律の程度を下げないこと、職場のコミュニケーションと利益の関係にも目を向けることが大切です。

 

 
 

企業価値を、技術、品質、人材育成でも高いステージへ上げると、従業員の給与も上がる

 
伸びている企業は、数字を下げない仕事の習慣を意識しています。そのおかげで職場全体が、低いステージに落ちることなく、またその状況に従業員同士が同調してなれ合うこともなく、企業価値を、技術、品質、人材育成、雇用でもさらに高いステージへ上げていきます。もちろん従業員の給与もそれに伴い上がります。

 

 
高い年収でたびたび新聞や雑誌に取り上げられる企業があります。その企業の外観検査装置を先般、社内に導入しました。もちろん外観検査装置を扱う同業他社と比較したうえでの決定です。購買担当の技術部長に話を聞くと、シーズ志向とニーズ志向を交えて、その理由を話してくれました。

 
販売企業視点で商品やサービスを提案(開発)するシーズ志向の一方で、消費者(この場合は当社)視点で提案(開発)をおこなうのがニーズ志向です。購買担当の話を聞くと、同社は徹底的なニーズ志向で、かつ職場のコミュニケーションと利益の関係にも目が向いているという印象を受けたようです。

 
数字を残している企業とそうでない企業は、従業員同士の仲の良さのとらえ方が違います。だからこそ従業員の行動習慣に違いが出て、おのずと結果にも差がでます。

 
 

仲の良さだけで利益はでない。訴求するなら切磋琢磨や助け合いによる仲の良さを意識

 
営利企業である以上、利益を出すことを忘れてはいけません。利益を後回しにして、とにかく従業員同士の仲を深めるということを優先したり、人材確保のためにアットホームや職場の仲の良さだけを採用ウェブサイトやハローワークの求人票で訴求し過ぎると、なかにいる自分たちでは気づかないうちに、数字の悪い典型的な企業に陥ってしまいかねません。

 

 
仲の良さだけで、利益がでることはありません。仲の良さを訴求する場合は、なれ合いによる仲の良さではなく、切磋琢磨や助け合いによる仲の良さを意識したいです。

 

 
 
 
 

6月前半のSNS投稿ダイジェストは、こちらからご覧ください。

 

 
 
 
 

過去のSNS投稿ダイジェストは、こちらからご覧ください。

 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 

 
 
 

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